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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻13号

1968年12月発行

特集 癌外科の進歩—現状と将来

原発肝癌

著者: 葛西洋一1 佐々木英制1

所属機関: 1北海道大学医学部第一外科教室

ページ範囲:P.1901 - P.1904

文献概要

はじめに
 癌治療の面で,肝癌は,あたかも不毛の領域の感があった.その原因は,著者らもしばしば述べてきたように,要約すると進行期以前の肝癌の病態診断が著しく困難であり,手術の安全性も危惧されていたことなどによるものであろう.
 1968年の4月までに教室で経験した原発肝癌71例16)のほとんどは進行癌であつたが,外科的治療を行なつたものは,逐年手術死亡率も減少し,延命効果もみられるようになつたし,またこの間に試みた近年の肝腫瘍の診断法は,開腹所見との対比検討からも,肝癌早期診断に対する将来的意義が少なくないように思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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