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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻13号

1968年12月発行

文献概要

学会印象記

1968年札幌癌シンポジゥム

著者: 早坂滉1

所属機関: 1札幌医科大学第1外科

ページ範囲:P.1965 - P.1967

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 日本癌学会主催の癌シンポジウムが札幌で開催されるのは1961年,武田勝男教授のもとで「癌と免疫」という主題でおこなわれて以来7年目である.今回は,1968年札幌癌シンポジゥムとして,札幌医大第1外科高山坦三教授会長のもとに8月30日,31日の両日,札幌市共済ホールで開催された.札幌市では9月2日に天皇・皇后両陛下を迎え北海道百年記念祝典がおこなわれるという時期にあたり,高山会長はこの百年記念事業の協賛として本シンポジゥムをこの時期に選んだ由であるが,本シンポジゥム終了後,公開講演として黒川利雄名誉教授が「胃癌の診断」,今永一名誉教授が「胃癌の治療」という演題で一般人向けの講演会が開催された.両日とも天候にめぐまれ会場一ぱいの聴衆がつめかけ盛会裡におこなわれた.
 本シンポジゥムの主題は「合併療法の面からみた癌治療の問題点」ということで,癌の治療に化学療法がとり入れられて以来,すでに長年を経過しており,その効果はいろいろな創意工夫のもとで向上しているとはいえ,この辺で一応合併療法の反省をも求めるという会長の配慮が感じられ,非常に有意義なシンポジゥムであつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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