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学会印象記
1968年札幌癌シンポジゥム
著者: 早坂滉1
所属機関: 1札幌医科大学第1外科
ページ範囲:P.1965 - P.1967
文献購入ページに移動 日本癌学会主催の癌シンポジウムが札幌で開催されるのは1961年,武田勝男教授のもとで「癌と免疫」という主題でおこなわれて以来7年目である.今回は,1968年札幌癌シンポジゥムとして,札幌医大第1外科高山坦三教授会長のもとに8月30日,31日の両日,札幌市共済ホールで開催された.札幌市では9月2日に天皇・皇后両陛下を迎え北海道百年記念祝典がおこなわれるという時期にあたり,高山会長はこの百年記念事業の協賛として本シンポジゥムをこの時期に選んだ由であるが,本シンポジゥム終了後,公開講演として黒川利雄名誉教授が「胃癌の診断」,今永一名誉教授が「胃癌の治療」という演題で一般人向けの講演会が開催された.両日とも天候にめぐまれ会場一ぱいの聴衆がつめかけ盛会裡におこなわれた.
本シンポジゥムの主題は「合併療法の面からみた癌治療の問題点」ということで,癌の治療に化学療法がとり入れられて以来,すでに長年を経過しており,その効果はいろいろな創意工夫のもとで向上しているとはいえ,この辺で一応合併療法の反省をも求めるという会長の配慮が感じられ,非常に有意義なシンポジゥムであつた.
本シンポジゥムの主題は「合併療法の面からみた癌治療の問題点」ということで,癌の治療に化学療法がとり入れられて以来,すでに長年を経過しており,その効果はいろいろな創意工夫のもとで向上しているとはいえ,この辺で一応合併療法の反省をも求めるという会長の配慮が感じられ,非常に有意義なシンポジゥムであつた.
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