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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻13号

1968年12月発行

文献概要

海外だより

SHOCK UNIT—USC Medical Center

著者: 隅田幸男1

所属機関: 1国立福岡中央病院外科

ページ範囲:P.1968 - P.1973

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 Los Angeles Country-USC Medical CenterのShockUnitを訪れたのは1968年7月5日のことである.Di-rectorのDr.Max Harry Weilは,市の北方NorthState Streetに面する丘の上に建つこの病院の一室"Shock Unit"で愛想よく筆者を迎えてくれた.このUnitは南カリフォルニア大学医学部のShock ResearchUnitに属しており,主に内科医によつて構成され,最も救命率の低いIrreversible Endotoxin Shockの治療に取組んでいる.
 Shock Unitとは重症Shock患者のみを治療の対象とした病室である.したがつて,外科医や麻酔科医によつて運営されている回復室(Recovery Room)や濃厚治療室(lntensive Care Unit)は,主に手術後の患者の観察と治療を目的として手術室内あるいは,それに隣接して設けられたものであり,最初からShock患者のみを取扱うShock Unitとはいささか趣を異にしている.しかし,機構そのものが,ややマンネリズムに陥りかけた,本邦の回復室やICUを運営する上に多くの参考となる点を持つている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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