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臨床外科23巻2号

1968年02月発行

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1回輸血後のgraft-vs-host反応,他

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ページ範囲:P.256 - P.259

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 ヒトでもthymic alymphoplasia Swiss型agammaglo-bulinemia型などの患児に免疫学的競り合いリンパ球を注入(輸血)して,runt病が発生したというHathaway(N.E.J.M.273:953,1965,およびJ.Pediat.68:713,1966),Kodawaki(Lancet 2:1152, 1965),Miller(J.Pediat.70:730,1967)など数例の報告がある.Hathaway(JAMA 201:1015,1967)は11ヵ月少年,種痘のあとが壊死状で大となり発熱,γ-gl.を注射,依然高熱.そこで12日保存の全血125ml輸血.種痘の壊死増悪.ここで精査がはじまつたが,Hb 14.3g.Ht47,白15000,Coombs(+),綱赤球1.6%.培養すべて(−).TP 5.0g,Al 2.5g,α1-gl. 0.5,α2 1.2,β0.6,γ0.2,IgG 216mg,IgA<6mg,IgM 14mg,骨髄はmyeloid系増多.染色体46/XY.骨髄所見はだんだんつよくなるpancytopenia,臨床的な皮膚壊死などgraft-vs-host反応と考えられ,2300rads照射全血で交換輸血を4回行ない,競り合いリンパ球を破壊しようとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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