文献詳細
文献概要
手術手技
交通外傷による顔面変形の形成手術
著者: 丹下一郎1 須田秀雄1
所属機関: 1順天堂大学形成外科
ページ範囲:P.262 - P.268
文献購入ページに移動はじめに
昭和41および42年の2年間に,交通外傷による顔面の2次的変形を訴えて,私どもの外来を訪れた患者は121名に達する.これは新来患者総数の8.4%である.今後も,交通事故の増加および救命的初期治療法の進歩とともに,このような後遺変形,ないし醜形に悩む患者はあとを絶たぬであろう.
ただし,ここで交通外傷といつても,その発生機転や態様が,一般の労働災害などにみられる打撃,墜落などと同様のものが少なくない.したがつて交通外傷に比較的特有の事がらだけを取上げることとする.
昭和41および42年の2年間に,交通外傷による顔面の2次的変形を訴えて,私どもの外来を訪れた患者は121名に達する.これは新来患者総数の8.4%である.今後も,交通事故の増加および救命的初期治療法の進歩とともに,このような後遺変形,ないし醜形に悩む患者はあとを絶たぬであろう.
ただし,ここで交通外傷といつても,その発生機転や態様が,一般の労働災害などにみられる打撃,墜落などと同様のものが少なくない.したがつて交通外傷に比較的特有の事がらだけを取上げることとする.
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