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特集 術後困難症の処置
胸部手術後に発生した動脈瘤
著者: 新井達太1
所属機関: 1東京女子医大外科
ページ範囲:P.313 - P.318
文献購入ページに移動はじめに
胸部の手術後に発生する動脈瘤は,動脈管開存症の切断手術後,大動脈絞窄症の手術後,Valsa-lva洞動脈瘤の破裂の手術を大動脈側から行なつた場合,あるいは大動脈瘤の手術後に見られる.すなわち,大動脈に直接侵襲を加えた後に,なんらかの原因によつて起こると考えられる.このほとんどの症例は仮性動脈瘤であるが,治療がきわめて困難なことが多い.
女子医大心研で行なつた動脈管開存症の手術症例は700例であるが,このうち3例に仮性動脈瘤の発生をみており,Valsalva洞動脈瘤の破裂の手術を大動脈側から行なつた1例に仮性動脈瘤の発生をみている.
胸部の手術後に発生する動脈瘤は,動脈管開存症の切断手術後,大動脈絞窄症の手術後,Valsa-lva洞動脈瘤の破裂の手術を大動脈側から行なつた場合,あるいは大動脈瘤の手術後に見られる.すなわち,大動脈に直接侵襲を加えた後に,なんらかの原因によつて起こると考えられる.このほとんどの症例は仮性動脈瘤であるが,治療がきわめて困難なことが多い.
女子医大心研で行なつた動脈管開存症の手術症例は700例であるが,このうち3例に仮性動脈瘤の発生をみており,Valsalva洞動脈瘤の破裂の手術を大動脈側から行なつた1例に仮性動脈瘤の発生をみている.
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