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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻3号

1968年03月発行

文献概要

論説

側脳室腫瘍の手術経験

著者: 田中輝彦1 伊藤善太郎1 高橋正晁1 宇根岡啓基1 石橋孝雄1

所属機関: 1東北大学医学部葛西外科

ページ範囲:P.367 - P.374

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はじめに
 側脳室腫瘍は,その組織像はいろいろであるが,臨床経過の点では共通するところが多い.Dandy1)も全脳腫瘍の0.75%と述べているように,従来はなはだまれなものとされ,しかも通常,神経学的検査のみでは診断が困難であり,腫瘍の部位的特異性と相まつて,その治療成績は,現在なお良好とはいえない.しかし,腫瘍摘出に成功すると予後は良好で,正確な術前診断が成績向上のカギと思われるので,頻度は少なくても重視すべき腫瘍である.
 われわれは,東北大学桂,葛西外科,脳研脳神経外科,福島市大原綜合病院脳神経外科において,昭和41年6月まで17例の側脳室腫瘍手術例を経験したので,この集計と共に代表的症例について検討してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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