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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻3号

1968年03月発行

文献概要

手術手技

交通外傷による顔面骨骨折

著者: 桜田允也12 田嶋定夫12 杉本智透12

所属機関: 1済生会神奈川県病院 2神奈川県交通救急センター

ページ範囲:P.393 - P.400

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はじめに
 中,高速走行時における交通外傷は顔面外傷を伴いやすい.新鮮外傷患者の初期治療にあたつて一般に顔面骨骨折には意外に関心がはらわれていない.
 頭蓋内損傷,内臓損傷などの重篤な損傷に対する処置が優先することは論をまたないが,受傷直後の形成外科的配慮も大切である.軽度の複視,顔面変形,咬合異常,涙系損傷も処置されないまま,後遺症として片づけられる例が少なくない.これらの症例は受傷後早期に適切な治療を行なえば比較的容易に治癒していたと思われるものが多い.しかし一度陳旧性となると,手術そのものが困難となるばかりでなく,その効果を思うにまかせない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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