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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻3号

1968年03月発行

文献概要

症例

術後吻合部潰瘍の5例

著者: 鳴海弘泰1 中内幸郎1 杉沢利雄1 松野耕治2 嶋野松朗2

所属機関: 1公立金木病院外科 2弘前大学第2外科学教室

ページ範囲:P.407 - P.411

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はじめに
 胃・十二指腸潰瘍に対する外科的治療として,胃切除術が広く行なわれているが,近時その手術死亡率もきわめて低率となり,またその治療成績も良好となつている.しかし一方,この胃切除を含めた各種胃手術後にも,時としていろいろの合併症ないし後遺症の発現が認められる.その一つとして術後吻合部潰瘍があり,その報告も散見されるが本邦では比較的少ないとされている1)
 われわれも,今まで約10年間に胃・十二指腸潰瘍,および胃良性腫瘍の胃手術例107例のうち5例(第1表)に術後吻合部潰瘍を経験したのでここに報告し,あわせて2,3の文献的考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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