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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 最良の手術時点

全身状態と手術時点—術前検査を中心として

著者: 陣内伝之助1 村上文夫1

所属機関: 1大阪大学医学部陣内外科教室

ページ範囲:P.455 - P.460

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はじめに
 手術を必要とする場合,全身状態がまつたく正常であれば,手術時期の決定にさほど苦慮することもないが,手術を必要とする病変自体により,あるいはこれと別個の合併症のために全身状態がいちじるしくおかされている場合には,全身状態の改善ならびにこれにともなう手術時点の選定という問題が,手術の予後を左右する第1の鍵となる.いかなる手術をおこなう場合にもかならず術前検査をおこなつて全身状態をつぶさに検討し,もし異常が見出されればこれを術前に矯正しておくのが,手術を安全に遂行するための原則である.つぎに胃癌根治術程度の手術を安全におこなうために必要な術前検査項目ならびに諸種の異常に対処すべき術前管理について若干の記述を試みようと思う.読者諸賢において参考の資ともならば幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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