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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 最良の手術時点

硬膜下血腫の最良の手術時点

著者: 喜多村孝一1

所属機関: 1東京大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.461 - P.464

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はじめに
 硬膜下血腫には急性および慢性の硬膜下血腫があるが,「硬膜下血腫の最良の手術時点」というからには,編集者の意向はおそらく慢性硬膜下血腫の手術時点をどのように決めるかという点にあると考えるのが妥当であろう.なぜならば,急性の頭蓋内血腫は,例外はあるとしても,少なくともそのほとんど大部分は救急的手術を必要とし,もし手術による血腫の摘除が行なわれない場合は死亡する運命にあり,最良の手術時点を云々している余裕はないからである.
 さて,慢性硬膜下血腫の最良の手術時点についてのべるには,その前に,簡単にその診断とくに鑑別診断に言及する必要があろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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