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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 最良の手術時点

胃・十二指腸潰瘍—最良の手術時点というよりは最悪の手術時点を避けたい

著者: 村上忠重1 川俣建二1 渡部洋三1 長浜徴1

所属機関: 1順天堂大学外科

ページ範囲:P.481 - P.486

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はじめに
 胃・十二指腸潰瘍の手術時期をいつにしたらよいか,すなわち手術の適応を決めることは,良性の疾患であるために慎重にしなければならない.ということは現在胃切除術は安全な手術であるとはいえ,全く死亡率がゼロというわけにはいかないし,また胃切除による後遺症も絶無ではないためである.
 非手術的療法では潰瘍の治癒が望めない場合であれば当然,外科的療法によらなければならなくなつてくるし,また長い間患者が悩まされている場合には日常生活,社会生活の上からも手術療法に切りかえる必要が生じてくるわけである.このような場合当然患者の全身状態の良い時期に手術をすることが,手術の危険性を最少限にする一つの問題点でもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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