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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 最良の手術時点

小児鼠径ヘルニア

著者: 森田建1 東悦雄1

所属機関: 1日本大学医学部若林外科教室

ページ範囲:P.487 - P.491

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はじめに
 小児の鼠径ヘノレニアは,ほとんどが外鼠径ヘルニアである.最近,小児外科,小児麻酔の進歩により,一般に診断と共に手術という,いわゆる,早期手術の方針が推奨され一般化されてきている21)22)29)36).この意味においては,「最良の手術時点」としては問題が少ないかと思われる.しかし,一方,乳幼児は何といつても未熟な面が多く,年長児や成人に比して種々の合併症や後遺症をきたし易いものであり,早期手術の方針が実施されるに当つては幾つかの注意が必要であり,必ずしもこの方針が妥当でない条件もある.ことに患児の発育が悪い場合や,他の疾患を有する場合など必ずしも早期手術が利点とならないこともある.そこで,本稿では私共の教室における経験をもとにして,乳幼児外鼠径ヘルニアを中心に早期手術に関する一般的問題と特殊な条件を有する場合とに分けて,最良の手術時点に関する私共の考えを述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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