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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻5号

1968年05月発行

文献概要

症例

嚢胞性大動脈中膜壊死を伴つた肺動脈狭窄症の1例

著者: 陶棣土1 佐々木真爾1 陶易王1 寺島重信1 川嶋淳1 石橋武彦1 横山成樹1 安江満悟1

所属機関: 1長野県厚生連佐久総合病院

ページ範囲:P.709 - P.711

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はじめに
 結合織または支持組織の脆弱がある場合,たとえば大動脈中膜壊死を伴う心奇形の症例に,開心術を行なつた報告例はきわめて少ないが,危険を伴うことは当然考えられ,特別な注意を払わねばならない.われわれは最近,肺動脈狭窄症の診断で開心術を施行し,大血管操作時に血管が破綻し,大出血をきたし死亡せしめた症例に遭遇した.病理学的検索で大動脈中膜壊死,弾力線維の断裂等を発見し,臨床的所見と併せ不定型のMarfan症候群と考えたので,ここにその大要を報告し,反省の資料にしたいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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