icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻6号

1968年06月発行

文献概要

特集 木本誠二教授退官記念特集

循環機能の外科病態生理—ことにショックについて

著者: 堀原一1 須磨幸蔵1 三井利夫1 鰐淵康彦1 片山憲恃1 山崎善弥1 広瀬益雄1 尾本良三1 尾河豊1 豊田忠之1 関口弥1 藤森義蔵1

所属機関: 1東京大学医学部第2外科教室

ページ範囲:P.939 - P.947

文献購入ページに移動
はじめに
 循環の本質である臓器血流が満足に保たれるためには,まず心臓からの血液拍出が第一義的であることは論をまたない.この心拍出はHarveyの昔から知られているとおり,拍動性(pulsatile)であるというところに正常ならびに病態ともに,循環生理学上の特徴がある.つまり心臓は,血流を生じるジエネレーターであると同時に,血流にパルスを与えるジエネレーターであるわけである.そこに心拍数や拍動の性質が収縮力などと同列に問題とされるゆえんがある.
 また心臓から拍出された血流を運び,臓器・組織を灌流して再び心臓にかえす血管も,単なるかたい導管でないところに,興味が持たれるわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?