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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻6号

1968年06月発行

文献概要

特集 木本誠二教授退官記念特集

保存大動脈の移植

著者: 水野明1 池田貞雄1 小林寛伊1 三枝正裕1

所属機関: 1東京大学医学部胸部外科教室

ページ範囲:P.959 - P.964

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はじめに
 ボール型人工弁はその普及とともに欠点も次第に明らかになり,いろいろの改良型が出現し現在では数え切れぬほどの種類の人工弁が誕生したが,いまだに理想的と考えられるものはなく,自然弁にもつとも近い形態を持つリーフレツト型人工弁で臨床使用に耐えうるものは出現していない.一方,Barratt-Boyesら1-2),Rossら3-4)によつて強力に推進された同種保存弁による大動脈弁移植手術は,人工弁に比較して縫着に手数を要すること,閉鎖不全の残存がおこりやすいことなどの欠点もあるが,血栓形成の少ないこと,感染に強いことなどの利点を有するため次第に広く用いられつつある5-8)
 以下,教室で行なわれた同種または異種保存弁に関する実験的研究と臨床応用について簡単にのべよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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