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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻7号

1968年06月発行

文献概要

特集 手と足の外傷

神経損傷の治療—特にその外科的処置

著者: 諸富武文1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1011 - P.1018

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はじめに
 四肢の外傷にともなう末梢神経損傷は,筋肉,腱あるいは骨などの損傷とは趣きを異にしており,主要血管の損傷と同様にごく一部分の障害のために,ときには四肢切断と同等の機能障害を残すものである.ことに手の機能に関与する上肢各部における末梢神経損傷は,人間の手が果す繊細な機能を考えるとき,決しておろそかにすることができない.
 また末梢神経麻痺の予後がその治療開始時期により大きく左右されることからも,外傷初期に適切な治療を行なうことが重要な課題となる.当教室においては過去6年余にわたり,広く各種の末梢神経麻痺の治療方法について一連の研究を行なつてきているが,今回は外傷性の末梢神経麻痺の治療について主として手の機能に関係のあるものを中心に述べる.なお非観血的療法については詳述をさけ,外科的療法を主体としたので,前者についてはわれわれの文献を参考としていただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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