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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻7号

1968年06月発行

特集 手と足の外傷

末梢動脈外傷—急性期治療を中心に

著者: 三島好雄1 森岡恭彦1

所属機関: 1東京大学医学部石川外科教室

ページ範囲:P.1019 - P.1027

文献概要

はじめに
 四肢血管外傷は従来戦陣医学の問題とされていたが1-6),最近一般医家にとつても交通事故や労働災害などの増加とともに注目に値する関心事となつた.近年血管外科技術の進歩とともにかつては肢喪失の原因となつていたこれらの外傷の多くは修復しうるようになり,ことに四肢主幹動脈外傷では,切断を免れても損傷血管の結紮などによる末梢の乏血のためいろいろな障害を伴うことが多いので,早期に血管の修復再建を行なうことが必要とされてきた7-15)
 血管外傷は戦時外傷を除くと報告が少なく,私どもも少数例の経験をもつのみではあるが,以下自験例を中心に四肢血管外傷,とくに急性期の症例の病態ならびに治療について諸家の意見を参考に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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