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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻7号

1968年06月発行

外国文献

破傷風,他

ページ範囲:P.1081 - P.1084

文献概要

 本症(T)に高圧酸素(HBO)が有効であることはPascale(JAMA 189:408,1964)ら1964年ごろからいわれ,本邦でも賛成者が多いようだ.しかし周知のように,Brummelkamp一派のように効果が殆どないというものも少くなく,必ずしも意見が一致しているわけではない.Milledge(JAMA 203:875,1968)は8例(neo-nate 3,小児3,成人2),Patel分類(lnd.J.Med.Sci.13:834,1959)4〜5度という重症(この期間に中等症3例が別にあつて,HBO以外の従来法で救われた)を,いわゆるone-man chamber(長8フィート,幅2.5フィート),1000lO2,圧2psi/min-34 psi,90%酸素2時間という方法で治療.neonate 3例のうち2例はケイレンやや軽快したが3回の治療で死亡,1例は3回やつただけで効少く,他法に変へ救わる.小児3例のうち2例は治療中に呼吸,心拍停止して死亡,1例はHBO全く無効,他法で救われた.成人2例は全く無効で死亡,つまり室内でケイレンつよくなり中止のやむなきに到るもの多く,多少効果があつても病像を好転せしめえない.CO2を加えた方が却つて効果大でケイレンが大いにへる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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