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文献概要
特集 膵・胆・肝の外科
胆嚢捻転症の1例
著者: 若佐理1 原滋郎1
所属機関: 1佐渡総合病院外科
ページ範囲:P.1191 - P.1193
文献購入ページに移動はじめに
胆嚢捻転症は急性外科的疾患で,通常早期の手術的治療が行なわれなければ死に至るものである.本症は1898年Wendelが23歳の女性における第1例を報告して以来,欧米では,Carterら1)によるとほぼ200例が報告されているというが,わが国においては,昭和7年横山2)の報告以来現在まで29例を数えるにすぎず,まれな疾患に属するものである.
私共は当病院において,64歳の女性で穿孔性腹膜炎(急性虫垂炎)の診断のもとで開腹したところ,本症なることが判明し,胆嚢摘出術を施行して軽快せしめえた症例を経験したので報告する.
胆嚢捻転症は急性外科的疾患で,通常早期の手術的治療が行なわれなければ死に至るものである.本症は1898年Wendelが23歳の女性における第1例を報告して以来,欧米では,Carterら1)によるとほぼ200例が報告されているというが,わが国においては,昭和7年横山2)の報告以来現在まで29例を数えるにすぎず,まれな疾患に属するものである.
私共は当病院において,64歳の女性で穿孔性腹膜炎(急性虫垂炎)の診断のもとで開腹したところ,本症なることが判明し,胆嚢摘出術を施行して軽快せしめえた症例を経験したので報告する.
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