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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻8号

1968年07月発行

文献概要

特集 膵・胆・肝の外科

一側肝管の閉塞による黄疸を伴つた胆道奇形の1例

著者: 米山桂八1 堀内弘1 竹内成之1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.1239 - P.1243

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はじめに
 肝外胆道は内臓諸器管のうちで解剖学的異常をみることが多く,手術に際して十分な知識を欠くときはときに致命的な結果を招くおそれがある.これまで報告された胆道奇形にはいろいろあるが,胆嚢が肝管に直接結合している型は稀れである.
 われわれは最近,胆嚢が左肝管と結合し,かつ左右の肝管が十二指腸後部において結合し,従つて総胆管は膵内部にのみみとめられる奇形例において,胆嚢内結石とともに左側肝管に結石と拡張をみとめ,このため一側肝管閉塞性黄疸を生じた症例を経験したのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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