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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻9号

1968年08月発行

特集 脈管造影

大動脈造影

著者: 稲田潔1 中川準平1 藤田幸男1

所属機関: 1岡山大学医学部第2外科教室

ページ範囲:P.1333 - P.1344

文献概要

はじめに
 胸部外科の進歩発展にともない開胸術はきわめて安全に施行されるようになつたが,各種の胸腔内疾患を術前に正確に診断し,周到な計画と万全の準備のもとに手術に臨むべきことはいうまでもなく,他方手術の必要のないものあるいは手術不能のものを選択し,不必要な開胸術をさけることもまた重要である.このような意味において胸部大動脈造影が胸腔内疾患の鑑別診断上はたす役割はきわめて大きい.本法の応用範囲ははなはだ広く,心臓・大血管疾患のみならず,縦隔腫瘍その他の胸腔内疾患の確実な診断,さらに手術可能性や手術法の選定に重要な知見を提供するもつとも有力な検査法である.以下著者らの経験例を図示し,主として胸部大動脈造影による診断,手術適応などの点について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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