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文献詳細

雑誌文献

臨床外科23巻9号

1968年08月発行

学会印象記 第68回日本外科学会総会

血管外科領域

著者: 毛受松寿1

所属機関: 1東京医科歯科大学第一外科

ページ範囲:P.1384 - P.1386

文献概要

 本来血管外科と考えるべきものは多方面にわたるものである.すなわち外傷時の血管の処置,たとえば切断肢の縫合の問題,臓器移植,脳外科,悪性腫瘍手術時の血管切除や再建,門脈圧亢進症,心血管外科の際の体外循環,冠動脈外科などとあげてみるとそのいずれにおいても根底をなすものであり,対象とするものによつてはmicrosurgeryの応用も必要となつてくる.
 しかし今回第68回日本外科学会が金沢で開催されるにあたつて,血管外科として取扱われたものは血管に病変があるものも主体とした疾患であり,応募の演題は16題,さらに追加申込み12題に達し学会3日目4月12日の午前中第3会場で熱心に討論せられた.その内容はこれらの疾患に対する現在の日本の状態が浮彫りせられたものと考えて差支えないと思われるので,当日のさらに多くの追加発言をも含めてその印象を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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