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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻1号

1969年01月発行

特集 人工臓器への歩み

人工心臓

著者: 桜井靖久1 藤正巌1 仁田新一1

所属機関: 1東京大学医学部医用電子研究施設

ページ範囲:P.43 - P.51

文献概要

Ⅰ.心臓移植と人工心臓
 1967年12月3日に,南アフリカCape TownのGroote-Schuur病院において世界最初の心臓同種移植がおこなわれて以来,心臓移植手術は世界中に普及した.日本でも札幌医大の和田教授による1例がある.これらの先駆者的業績は大いに評価されるべきものであると思う.心臓移植の世界的普及は,最近の社会通念がいかに速やかに新しい科学技術を容認するようになつたかを示す一つの事象として興味深い.心臓移植の問題点をまとめてみると次のようになると思う.
 (1)心臓提供者側の問題—死の認定.
 (2)移植された患者の予後—拒否反応.
 (3)高額の医療費と移植手術に伴う濃厚治療に要する多数の医療人員.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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