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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻1号

1969年01月発行

特集 人工臓器への歩み

人工腎臓

著者: 檀上泰1 宮川清彦1 石塚玲器1 田中信義1 佐藤知義1 福本徹2

所属機関: 1北海道大学医学部葛西外科教室 2札幌第一病院外科

ページ範囲:P.67 - P.74

文献概要

はじめに
 急性腎不全は腎血流量の減少に基づくAnoxiaと数日間の乏尿,無尿により発生する尿毒症として,各科領域で最も懼れられている致命的疾患である.周知のごとく,生体内の欠乏物質の補給は比較的容易であるが,過剰な代謝有害物質のきわめて重要な排泄経路である腎臓の障害は常に難渋な疾患として,その根本的な治療対策が確立されずに,従来その死亡率は80〜90%に及んでいた.
 しかしながら,近年尿毒症の最も有力な治療法として人工透析法が開発されて以来,漸く広く普及しはじめ,その救命率は著しく改善される段階に至つている.本稿では人工腎臓の基礎的諸問題と最近の知見を紹介し,診療に携わつておられる諸医家にとつていささかでも参考になれば幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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