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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻10号

1969年10月発行

特集 緊急手術の手技・Ⅱ

腸穿孔

著者: 白鳥常男1

所属機関: 1東北大学医学部槇外科教室

ページ範囲:P.1333 - P.1340

文献概要

はじめに
 腸管穿孔による緊急手術に当つて,最も大切な事は早期診断,早期手術で,手術術式は全身状態と共に,腸穿孔の原因や原因となつた疾患および局処所見などを考慮し緊急手術に相応しい術式を選択することが肝要である.また手術の施行に際しては,熟達した手技により出来るだけ庇護的に操作すると共に整斉と無駄なく敏速に行なうことにより手術侵襲を少なくし腸管麻痺の進行防止に努めなければならない.またショックは必ずしも緊急手術の禁忌となるものではない.診断が確実である限り,補液,輸血,麻酔その他のショック対策を強力に講じながら早期手術を行なうことにより,一見絶望と思われる症例でも予想外の好結果をおさめることがあることを忘れてはならない,以下腸穿孔による緊急手術の術式について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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