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文献概要
症例
下腿骨骨折に合併した偽性動脈瘤の1例
著者: 田島達也1 下田四郎1
所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.1435 - P.1441
文献購入ページに移動はじめに
外傷性動脈瘤は銃弾創による血管損傷によつて生ずることが最も多く,したがつて戦時に頻発するが,平時においても刺創や切創による血管損傷に際してこれを生じた症例報告が散見される.しかし皮下骨折に合併した動脈瘤の報告は私たちの知る限りでは稀なものと考えられる.
私たちは左下腿の皮下骨折に合併した後脛骨動脈の偽性動脈瘤を経験したので,これを報告し,あわせて診断治療を通じて考察した2〜3の問題点について述べてみたい.
外傷性動脈瘤は銃弾創による血管損傷によつて生ずることが最も多く,したがつて戦時に頻発するが,平時においても刺創や切創による血管損傷に際してこれを生じた症例報告が散見される.しかし皮下骨折に合併した動脈瘤の報告は私たちの知る限りでは稀なものと考えられる.
私たちは左下腿の皮下骨折に合併した後脛骨動脈の偽性動脈瘤を経験したので,これを報告し,あわせて診断治療を通じて考察した2〜3の問題点について述べてみたい.
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