文献詳細
文献概要
外科教育を考える 医師の卒後教育について・2
一般市中病院における臨床研修—特にその日本的条件をめぐつて
著者: 牧野永城 三重野寛治
所属機関:
ページ範囲:P.1554 - P.1559
文献購入ページに移動わが国における医師の卒後臨床研修教育は,今日まで大学の医局を中心として行なわれてきた.戦後,インターン制度という新しい教育方式が紹介され,一般市中病院の教育への参加が要請されることになつたが,臨床研修のためのすぐれた市中病院を生み出す歴史的・社会的背景のなかつたわが国では,この要請に応じ得る病院は数少なかつた.最近,医学教育の改善をめぐつて,一般市中病院の教育への参加や教育機能の問題が論議されるようになつたが,こうした市中病院における臨床研修教育がかかえている日本的条件を考えてみた.
掲載誌情報