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特集 全身状態とSurgical Risk
年齢とSurgical Risk—小児の場合
著者: 横山穰太郎1 勝俣慶三1 伝田俊男1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室
ページ範囲:P.1625 - P.1628
文献購入ページに移動近年小児外科,小児麻酔の発展により新生児,幼若乳児でも安全に手術が行なわれるようになり,手術手技上のriskも減少しつつあるように思われる.しかしながら未だ欧米をとわず本邦でも手術成績が必ずしも良好と言えないのが現況である.手術成績を左右する因子として早期診断,早期治療,これに伴う手術手技等あげることができるが,来院時の一般状態を臨床所見より客観的に正しく把握し如何に対処するかということも極めて重要なことである.
新生児,幼若乳児の手術は緊急を要するものが殆んどであるが,緊急手術といえども術前状態を出来る限り改善して手術を行なうのが望ましい.小児外科領域では疾患そのもののSurgical riskをあげることができるが,これに随伴して起きる種々の病態生理の把握が非常に大切であり,この点を加味して考えるべきである.従つてここでは個々の疾患についてでなく,主に患児の術前術後状態からみたSurgical riskについてのべたいと思う.
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