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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻12号

1969年12月発行

文献概要

論説

総腸間膜症の経験—自験例80例と本邦文献例の統計的観察

著者: 木下公吾1

所属機関: 1共立病院外科

ページ範囲:P.1712 - P.1716

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はじめに
 総腸間膜症とは,盲腸および結腸が小腸と共通の遊離腸間膜を有し,可動性になつている内臓奇形である.
 胎生学的には,Sandera1)によれば.胎生第5〜11週の間に腸管は回転機転を経た後に固定するが,その第2,3期の回転および固定の異常として総腸間膜症が現われる訳で,その最も高度な時は,横行結腸の中部まで遊離腸間膜を有し,これを回結総腸間膜症といい,その軽度なものは,盲腸および上行結腸の一部が小腸と共通の腸間膜を有し,これを回盲総腸間膜症という.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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