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論説
総腸間膜症の経験—自験例80例と本邦文献例の統計的観察
著者: 木下公吾1
所属機関: 1共立病院外科
ページ範囲:P.1712 - P.1716
文献購入ページに移動はじめに
総腸間膜症とは,盲腸および結腸が小腸と共通の遊離腸間膜を有し,可動性になつている内臓奇形である.
胎生学的には,Sandera1)によれば.胎生第5〜11週の間に腸管は回転機転を経た後に固定するが,その第2,3期の回転および固定の異常として総腸間膜症が現われる訳で,その最も高度な時は,横行結腸の中部まで遊離腸間膜を有し,これを回結総腸間膜症といい,その軽度なものは,盲腸および上行結腸の一部が小腸と共通の腸間膜を有し,これを回盲総腸間膜症という.
総腸間膜症とは,盲腸および結腸が小腸と共通の遊離腸間膜を有し,可動性になつている内臓奇形である.
胎生学的には,Sandera1)によれば.胎生第5〜11週の間に腸管は回転機転を経た後に固定するが,その第2,3期の回転および固定の異常として総腸間膜症が現われる訳で,その最も高度な時は,横行結腸の中部まで遊離腸間膜を有し,これを回結総腸間膜症といい,その軽度なものは,盲腸および上行結腸の一部が小腸と共通の腸間膜を有し,これを回盲総腸間膜症という.
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