文献詳細
症例
文献概要
腹部手術にさいし,腹腔内に抗生物質を使用することは日常しばしば行われているが,1956年Pridgen1)によりNeomycinの腹腔内使用による無呼吸症例が報告されて以来外国にてはこれに伴う副作用の一つとしての無呼吸が注目されるようになり,多数の報告が見られるようになつたが,わが国においては未だ岩月,清野等2)による.S.M.腹腔内使用による無呼吸症例が発表されているにすぎない.われわれも現在までにS.M.腹腔内使用により生じたと思われる無呼吸症例2例を経験したので報告する.
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