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特集 乳腺疾患—その診療の進歩
マンモグラフィによる乳癌の診断
著者: 久保完治1
所属機関: 1国立名古屋病院外科
ページ範囲:P.195 - P.203
文献購入ページに移動はじめに
X線を利用して乳癌を診断しようとする試みは,1913年のA. Salomonの発表以来,多くの人々によつて行なわれてきたが,本法への関心や評価は時代によつて大きな波がみられる.その原因は大戦の影響もあるが,外科医の側のX線技術に関する知識の不足や乳癌についての病理学的な顧慮の不十分さから来た過大な期待が,しばしは裏切られたことにも求められるであろう.しかしこの術式の過少な評価は絶対に避けねばならない.
乳腺のX線検査には,Ductography, Pneumo-mammographyなどのContrast MammographyやXeromammography,拡大マンモグラフィなどの特殊術式が含まれるが,本稿では普通のPlainMammographyのみについて述べたい.
X線を利用して乳癌を診断しようとする試みは,1913年のA. Salomonの発表以来,多くの人々によつて行なわれてきたが,本法への関心や評価は時代によつて大きな波がみられる.その原因は大戦の影響もあるが,外科医の側のX線技術に関する知識の不足や乳癌についての病理学的な顧慮の不十分さから来た過大な期待が,しばしは裏切られたことにも求められるであろう.しかしこの術式の過少な評価は絶対に避けねばならない.
乳腺のX線検査には,Ductography, Pneumo-mammographyなどのContrast MammographyやXeromammography,拡大マンモグラフィなどの特殊術式が含まれるが,本稿では普通のPlainMammographyのみについて述べたい.
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