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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻3号

1969年03月発行

特集 消化器疾患の新しい診断法

選択的腹腔動脈撮影—肝,膵疾患を対象として

著者: 本庄一夫1 鈴木敞1

所属機関: 1京都大学医学部第1外科教室

ページ範囲:P.317 - P.326

文献概要

はじめに
 肝癌や膵癌の遠隔成績は,いまなお憂慮すべき現状下にあるが,それは,ひとつには,有用な診断技法がまだ開拓されていないことに起因している.
 選択的腹腔動脈撮影は,Baレ線透視や,内視鏡,細胞診などの射程外にあるこれら実質性臓器疾患に対する新しい診断法として,ひろくとり入れられるにいたつた.本教室でもいちはやく本法を導入し,以来約300例の上腹部疾患患者に造影を施行してきた.その結果,少数ではあるが,確かに一部の症例には,より早期に,適切な処置を加える機会を与えられた.しかし,それ以上に,本法の応用により,単に診断面のみならず,血流動態の解明や,治療法の選択などに関して貴重な知見を得ることも可能となつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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