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特集 消化器疾患の新しい診断法
シンチグラムによる消化器疾患の診断
著者: 菅原克彦1 大野博通1 柏井昭良1 黒田慧1 小暮洋暉1 白倉徹哉1 冨山次郎1 森岡恭彦1
所属機関: 1東京大学医学部石川外科教室
ページ範囲:P.389 - P.399
文献購入ページに移動腹腔内の限局性疾患の補助診断には,従来の人工気腹X線写真,腹腔鏡,超音波診断法などの特殊診断手技のほかに,動脈造影法,臓器スキャニングが普及しかなり高い精度の情報を提供するようになつた.これらの診断手技を駆使することによつて,腹腔内腫瘍性病変に対して起源不明の腹部腫瘍として開腹時所見に基づいて新たに手術方針をたてなおすことはきわめて少なくなり,術前に十分かつ正確な治療指針がえられている.
本稿では,これら診断法のうち肝シンチグラムに焦点をおいて,肝腫瘍外科の臨床の立場から,教室例を中心に若干の補足的実験を加味してのべ,併せて膵シンチグラムなどにもふれる.
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