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文献概要
特集 緊急手術適応のきめ手
ショック状態—救急頭部外傷患者について
著者: 平井秀幸12
所属機関: 1神奈川県交通救急センター 2済生会神奈川県病院脳神経外科
ページ範囲:P.475 - P.480
文献購入ページに移動はじめに
最近における交通事情の繁雑化と産業の高度成長は救急外傷患者の激増をもたらしている.昭和40年8月,神奈川県交通救急センターの発足以来,多くの外傷患者の治療に当ってきた.これらの救急患者を取扱う場合,その救急処置の如何が生命の予後はもちろん,将来の運命を決定するものであるといえよう.
当センターに来院する交通外傷患者は年間約3,000名で,うち約40%が頭部外傷患者である.この頭部外傷患者のなかで腹部外傷,胸部外傷,さらに身体各所の骨折等を合併しているものがあり,救急患者の病像を正確に把握することを一層,困難なものにしている.この点は交通事故が時と処をえらばず突発することと共に交通外傷の特色であるといえる.
最近における交通事情の繁雑化と産業の高度成長は救急外傷患者の激増をもたらしている.昭和40年8月,神奈川県交通救急センターの発足以来,多くの外傷患者の治療に当ってきた.これらの救急患者を取扱う場合,その救急処置の如何が生命の予後はもちろん,将来の運命を決定するものであるといえよう.
当センターに来院する交通外傷患者は年間約3,000名で,うち約40%が頭部外傷患者である.この頭部外傷患者のなかで腹部外傷,胸部外傷,さらに身体各所の骨折等を合併しているものがあり,救急患者の病像を正確に把握することを一層,困難なものにしている.この点は交通事故が時と処をえらばず突発することと共に交通外傷の特色であるといえる.
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