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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻4号

1969年04月発行

文献概要

外国文献

seat belt injury,他

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所属機関:

ページ範囲:P.540 - P.542

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 すでに何回も紹介した.本邦ではまだ義務化されてないから,よく考慮したseat beltを義務づけてもらいたい,うまく考案された3点式シートベルトは極めて有効安全である.ここに紹介するHamilton(Brit, M.J.4:485,1968)4例は腹部にだけかける式で,3例は腹腔臓器破裂,1例はC6〜C7の脱臼骨折をうけた.そのこまかいことはもう云う必要もあるまい.今まで何回か紹介した中に大血管・肝・胃腸・脾・膵・子宮などの破裂がありseat-belt syndromeなどとさへいわれ,何れも腹式ベルトの不安全性を説いている.3点式でもユルすぎたり,取りつけが悪ければ,肩から外れ,却つて上肢を束縛し,頸椎損傷を招きうる.correct positioningこそ必要で,日本では車に応じて正しく附ける点まで義務づけなくては,却つてseat-belt syndromeを多発せしめてしまう.腹ベルトはしつかり,腰部が席に固定され,ベルトが急にひつ張られて腹腔に急激に高圧を加えるようであつてはならぬ.他方,医師側はシートベルトをつけた交通事故では全身くまなくしらべ,損傷を見おとさぬ注意が必要だろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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