icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻4号

1969年04月発行

文献概要

症例

診断が困難であつた踵骨結核の症例

著者: 森田孝文1

所属機関: 1高岡市民病院整形外科

ページ範囲:P.579 - P.582

文献購入ページに移動
はじめに
 近年骨関節結核においても,積極的根治手術の発達にはめざましいものがあるが,一度失われた機能を回復させることは非常に困難であり,早期発見,早期治療が重要であることには変りはない.しかしながら,国家の結核対策の成果が骨関節結核の著明な減少を来たし,とくに少壮整形外科医にとつて骨関節結核を念頭におくことは少なくなつている.さらに最近骨関節結核の病態が多少変つて来ており,これらが重なり従来よりも診断を困難にしているものと考えられる.わたくしは外傷後,急性化膿性骨髄炎様症状を呈して,興味ある様態を示し,診断が困難であつた踵骨結核を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?