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外科の焦点
虚血性心疾患の診断と外科的治療法
著者: 白井治1 阿部弘毅1 横田通夫1 日笠頼則1 神崎義雄2
所属機関: 1京都大学医学部第2外科教室 2県立尼崎病院心臓外科
ページ範囲:P.747 - P.756
文献購入ページに移動最近虚血性心疾患の外科的治療に対する関心が高まり,その手術適応決定のためにも選択的冠動脈造影の必要性が認識されるようになつた.われわれの教室では昭和42年7月以来Sones法に従い,35mmシネカメラ使用による選択的冠動脈造影に着手し,現在まで狭心症22名,心筋硬塞2名を含む31名の患者にこれを施行した,さらに狭心症および心筋硬塞の既往を有し,内科的治療によつても症状の改善を認めなかつた9症例に左内胸動脈心筋内移植術を行ない,その全例に狭心痛の消失を認め,また,心電図でも改善を認めた.
著者らは,手術症例の検討ならびにVineberg2)により考案された内胸動脈心筋内移植術を中心に虚血性心疾患に対する外科的治療法に関して文献的考察を加え報告する.
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