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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻6号

1969年06月発行

文献概要

外科的立場からみた内分泌疾患の治療

上皮小体

著者: 瀬田孝一1

所属機関: 1岩手医科大学第一外科

ページ範囲:P.775 - P.781

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はじめに
 上皮小体の疾患は他の内分泌腺疾患と同様に,主にそのホルモン分泌異常によりもたらされる機能亢進症および機能低下症とに大別される.外科的治癒の対象としては,上皮小体機能亢進症においては,腺腫,一次性過形成および癌腫による原発性,および主として腎不全による続発性,さらに自律性続発性機能亢進症ともいうべき三次性の機能亢進症1)があげられ,一方,機能低下症においては,顕性テタニーの持続あるいは内科的治療に遷延する続発性あるいは甲状腺手術後上皮小体機能低下症がある.この他,非機能亢進性上皮小体腺腫あるいは上皮小体嚢腫などもときに手術治療の対象となる.また偽性上皮小体機能低下症にて Thyrocalcitonin過剰分泌がみられるものでは甲状腺摘除が必要となる2)3)
 ここでは,主として原発性上皮小体機能亢進症ならびに甲状腺手術後上皮小体機能低下症に対する外科的治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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