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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻6号

1969年06月発行

文献概要

臨床メモ

Gas Endarterectomyについて

著者: 村上忠司1

所属機関: 1北海道大学医学部第二外科

ページ範囲:P.789 - P.789

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 血管外科領域でもつとも多く遭遇する疾患である四肢の慢性動脈閉塞疾患は,本邦では数年前まではそのうち,閉塞性動脈硬化症の占める頻度がせいぜい10〜20%にすぎないといわれていた.しかし最近は生活様式の変化がその一因であろうとされているが,頻度の増加がみられ,石川らによると最近3年間の統計では46%を占めている.閉塞性動脈硬化症は閉塞性血栓血管炎に比し血行再建の適応例となるものが多く,血栓内膜剔除術あるいは人工血管,自家静脈などによるバイパス手術が行なわれている.
 ところでこの血栓内膜剔除術は血管移植の普及する以前から行なわれていたが,手技的にも困難でとくに閉塞が長い範囲におよぶ場合にはそれを完全に開通させるには高度の技術と,手術時間の延長も余儀なくされていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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