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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻6号

1969年06月発行

外国文献

ショックを修飾する因子,他

ページ範囲:P.839 - P.842

文献概要

 ショックの予後は心筋硬塞・癌・門脈圧亢進症などの存在で極めて悪いことはいうまでもない.乳酸過剰・無尿・昏睡呼吸障害なども予後不良の徴とされる.Wilson(Ann.Sur.169:93,1969)はWayne大学ShockUnitでみた300例の重症ショックのうち,血圧<80,チアノーゼ(不完全な組織灌流)およびCI<3.5l/min/m2,尿<25ml/h,代謝性アシドージス(HCO3<21mEq,あるいは動脈血乳酸<15mg),脳心腎機能の血管収縮剤拡張剤に対する反応性の5項目をcriteriaとして203名を調査した.lethal signsは無尿(29.2%死亡,救命8.3%),このうち敗血症45例では4.4%救われたのみ.呼吸不全合併では18.8%救命,つぎに昏睡で,deep 53例では救命7.5%,死亡28.3%,salnicoma50例では救命12%,死亡38%.つぎにレスピレーターを要する呼吸不全では69例中,救命4.3%,死亡26.1%.気管切開(レスピレーターなし)25例では救命16%,死亡26%.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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