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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻7号

1969年07月発行

消化器外科症例集 綜説

胃外科における2,3の問題

著者: 亀谷寿彦1 五戸達雄1

所属機関: 1東邦大学医学部第一外科

ページ範囲:P.881 - P.887

文献概要

はじめに
 Billaothが1881年初めて胃切除に成功して以来,すでに一世紀近く経た今日,胃切除術は安全な,効果的な手術として広く行なわれている.特に胃の悪性腫瘍に対しては,現在のリンパ節廓清を併用した胃切除術が絶対的な適応とされ,早期発見,早期手術を目標に努力がはらわれている.
 良性胃十二指腸疾患に対しても胃切除術が普及し,消化性潰瘍については,胃の分泌生理に基づく切除術が施行され,治療成績の最も良い手術の一つとして,その術式も定型化された.従つて現在の胃外科の目標は,手術手技以外の面にその成績の向上を求め,早期診断,外科手術と他療法の併用等に向けられ,悪性腫瘍に対しては再発癌における外科的治療の如き,手術適応の拡大も今後のとりあげられるべき問題となつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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