icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻7号

1969年07月発行

消化器外科症例集 症例

十二指腸周辺の挫傷後瘢痕による閉塞性黄疸の1例

著者: 丹野俊男1 恒川晋1 森光平1

所属機関: 1大同病院外科

ページ範囲:P.974 - P.976

文献概要

 十二指腸周辺の挫傷後瘢痕形成による閉塞性黄疸の報告例は私共の探索した範囲では見当らない.然し十二指腸周辺の挫傷,挫滅,断裂などの症例は決して稀ではないと思う.事実私共の病院でも本例を含めて20年間に4例を経験している.しかもこの部の損傷の予後は良くないことが多いようである.本例のような症例も経過監視不充分その他の理由から適当なときに適切な処置を構じなかったための過誤例として,あるいは成功例でなかったためにそのまま葬り去られているのではなかろうか.前車の轍を踏まないためにもかかる症例のあることを報告するのも無意味ではなかろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら