icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻7号

1969年07月発行

消化器外科症例集 症例

Insulinomaの2治験例—膵動脈造影と免疫インスリン動態

著者: 富田濤児1 遠藤巌1 楢原徳之1 小平進1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.977 - P.982

文献概要

 膵島腫瘍のうち,インスリンの過剰分泌により低血糖をきたし,特異な症状を示すinsulinomaについてはNicholls(1902)1)の剖検例,Howlandら(1929)2)の治験例の報告以来,多数の報告があり,最近では決して珍しい疾患とはいえないが,近年血漿インスリン定量法の開発,選択的腹部動脈造影法の発展などにより,診断の確立に止まらず,術前に腫瘍の発生部位,大きさ,数などをも確定しえた報告がみられるようになつた.ここにはわれわれが最近経験した本症の2例を報告するとともに,術前の選択的動脈造影所見,術前術後の血漿免疫インスリン動態について検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら