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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻7号

1969年07月発行

消化器外科症例集 症例

軽症虫垂炎(特に非化膿性虫垂炎)の臨床的および病理組織学的考察

著者: 小谷彦蔵1 久野昂一1 譜久原朝男2 若菜久男3 司児伊和男3

所属機関: 1豊田病院外科 2名古屋市立大学第一外科教室 3豊田病院病理

ページ範囲:P.983 - P.988

文献概要

 1886年Ledinard Fitzによって初めて確立された虫垂炎という疾患は,以来年々増加し,現在では手術治療を原則とする疾患として,外科医がもつとも多く遭遇するものの1つである.
 今日まで,虫垂炎に関する多数の研究業績が発表されたが,いまだに,未解明の点が多い,さらに,近年抗生物質の発見により,典型的な急性化膿性虫垂炎は減少し,カタル性虫垂炎,または,いわゆる慢性虫垂炎などの軽症虫垂炎が安易に,日常手術施行されるようになつた.これら軽症虫垂炎を術後障害ともにらみあわせ,いかに取扱うべきか,今日,大きな課題であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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