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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻8号

1969年08月発行

文献概要

特集 良性腫瘍

髄膜腫および神経鞘腫

著者: 吉岡真澄12

所属機関: 1国立東京第病一病院脳神経外科 2東大

ページ範囲:P.1049 - P.1054

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はじめに
 頭蓋内腫瘍のうち,良性腫瘍の代表として髄膜腫と神経鞘腫があげられる.これらの腫瘍は,脳実質外の腫瘍(extracerebral tumor)で,脳実質に浸潤せず,実質を圧排して発育するため,その部位と大きさによつては,重大な神経学的欠損症状をのこさず,完全に別出,治癒させることができる.したがつて,脳神経外科医にとつて,もつとも手術のしがいのあるものの一つで,脳神経外科の診断学,手術手技も,この疾患においてもつとも著しい進歩をとげたものであつた.しかし,その部位,大きさ,組織学的種類によつては,極めて多彩な臨床的経過を示し,予後も必ずしも良性腫瘍であると楽観できない場合もある.今回は最近おこなわれている手術手技を中心にのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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