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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻9号

1969年09月発行

特集 緊急手術の手技・Ⅰ

急性心タンポナーデ

著者: 川島康生1

所属機関: 1大阪大学医学部第一外科

ページ範囲:P.1222 - P.1225

文献概要

はじめに
 急性心タンポナーデは主として開放性心外傷によつて発生するものであるが,鈍性外力による非開放性外傷によつて生ずる場合もある.また心臓カテーテルの穿孔1)2)によるものも報告されている.これ等はいずれも心嚢内に心臓からの血液が噴出し心臓の拡張を妨げてvenous returnを障害し心拍出量の減少を招来するものである.このように急性心タンポナーデのほとんど全てはhe-mopericardiumに由来するものであるが,稀にはpericaditisのためにpyo-or hydro-pericardiumを起し,あるいは外傷によつて心膜と肺とが同時に損傷されpneumo-pericardiumをきたして急激に心タンポナーデをきたす場合もある.本文においては主としてhemopericardiumによるものについて述べ,特殊なものについては略述するに留めたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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