文献詳細
文献概要
特集 緊急手術の手技・Ⅰ
緊張性気胸
著者: 早田義博1 萩原勁1 吉岡孝明1
所属機関: 1東京医科大学外科
ページ範囲:P.1227 - P.1230
文献購入ページに移動緊張性気胸は,胸腔内圧が陽圧となるためもつとも危険とされている.すなわち,縦隔は圧迫されて常に健側に移動し,開放性気胸のように縦隔動揺,奇異呼吸および振子気はおこらないが,健側肺の換気は妨げられ,胸腔内圧の上昇により静脈還流が阻害され,チアノーゼ,高度の呼吸困難,ショック症状を呈するいわゆる,急性呼吸循環障害を招来するようになる.
掲載誌情報