文献詳細
論説
直腸癌の統計的観察
著者: 西島早見1 榊原幸雄1 橋本常世1 仁井弘1 西井博1 日下和昌1 中田昭榿1 原田隆浩1 渡辺英生1 小川靖1
所属機関: 1徳島大学医学部第一外科学教室
ページ範囲:P.1265 - P.1270
文献概要
直腸癌は消化器系に発生する癌腫のうちでは,胃癌についで発生頻度が高く,外科的に重要な疾患の一つである.瀬木1)らの統計的調査によれば本症は近年,諸外国にくらべ増加の傾向があるとされている.
直腸癌は,皮膚,乳腺,口腔などの癌のごとき表在性のものについで早期発見が比較的容易であるといわれ,また病理学的,解剖学的特長に基づいて,その予術成績も他の臓器の癌にくらべ良好であるとされている.
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