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文献詳細

雑誌文献

臨床外科24巻9号

1969年09月発行

文献概要

症例

外傷性横隔膜ヘルニア

著者: 渡辺裕1 嘉屋和夫1 棚橋映二1 堅田洋1 水谷正信1

所属機関: 1岐阜大学医学部第一外科学教室

ページ範囲:P.1302 - P.1307

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はじめに
 近時,交通機関の発達に伴い頭部,四肢などの外傷が増加し,これらの外傷は比較的容易に診断されうるが,横隔膜損傷またはヘルニアは比較的少なく,受傷後診断までに数時間あるいは十数年を要することがある.この場合外傷性横隔膜ヘルニアと習慣的に称しているが,ヘルニア嚢はなく腹部臓器の脱出したものまたは脱出しうる状態のものを含めておりProlapsus viscerum transdia-phragmaticusと称されるべきものである.さきにわれわれは食道裂孔ヘルニアについて述べたが,ここにわれわれの経験した外傷性横隔膜ヘルニアの症例を述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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