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症例
外傷性横隔膜ヘルニア
著者: 渡辺裕1 嘉屋和夫1 棚橋映二1 堅田洋1 水谷正信1
所属機関: 1岐阜大学医学部第一外科学教室
ページ範囲:P.1302 - P.1307
文献購入ページに移動近時,交通機関の発達に伴い頭部,四肢などの外傷が増加し,これらの外傷は比較的容易に診断されうるが,横隔膜損傷またはヘルニアは比較的少なく,受傷後診断までに数時間あるいは十数年を要することがある.この場合外傷性横隔膜ヘルニアと習慣的に称しているが,ヘルニア嚢はなく腹部臓器の脱出したものまたは脱出しうる状態のものを含めておりProlapsus viscerum transdia-phragmaticusと称されるべきものである.さきにわれわれは食道裂孔ヘルニアについて述べたが,ここにわれわれの経験した外傷性横隔膜ヘルニアの症例を述べたい.
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